CQ出版社のトップページへ 組み込みシステム開発評価キットのサポートページへ |
また、組み込みシステム開発評価キットの状態を出荷状態に戻したい場合も、下記の手順でシステム制御用CPLDやフラッシュROMの書き換え操作を行ってください。
●手順1 システム制御用CPLDの書き換えから、USB/COM経由フラッシュROM書き換えシステムの起動
組み込みシステム開発評価キットに電源を入れたとき、まずはじめに動き出す部分として、組み込みシステム開発評価キットのボード上に実装されているシステム制御用CPLDがあります。このシステム制御用CPLDの内容をM32R用システムなど用に書き換えている場合は、MicroBlaze用の設計データに戻す必要があります。
システム制御用CPLDを書き換えるには、FPGA開発ツールISEに添付されているプログラミングツールiMPACTを操作する必要があります。iMPACTはISEをインストールすると同時にインストールされるので、FPGA開発ツールをインストールしたマシンを用意していない場合は、まずはISEのインストールから始めてください。
まず、ISEをインストールしたマシンと組み込みシステム開発評価キットを、組み込みシステム開発評価キットの取扱説明書p.31の図3.1に従って接続してください。
ここではシステム制御用CPLDを書き換えるので、組み込みシステム開発評価キット上のジャンパCN16の1-2番ピンをショートさせてください。
なお、Xilinx社純正のUSBダウンロードケーブルを使ってCPLDを書き換える場合は、CN16の3-4番をショートし、ダウンロードケーブルをCN15に接続してください。
プログラミングツールiMPACTは、バージョン7.1までとバージョン8.1以降では画面表示周りが大きく変更されています。お使いのバージョンにあわせて、下記の説明に従って操作してください。
▲バージョン7.1
▲バージョン8.1以降(8.1/8.2/9.1/9.2/10.1)
以上の操作でシステム制御用CPLDを書き換え、A/VプロセッサおよびI/Oプロセッサの各FPGAにコンフィグレーションデータをダウンロードしたら、そのまま評価ボードの電源を切らずに、手順2に進んでください。
●手順2 フラッシュROM書き換えプログラムの操作
USB/COM経由フラッシュROM書き換えシステムが起動しているかどうかを確認するには、次のようにします。
組み込みシステム開発評価キットのボード上のCOM2コネクタ(CN10)をターミナルと接続してください。通信パラメータは、通信速度115200bps、データ長8ビット、ストップビット1ビット、パリティなし、フロー制御なしです。
またはアナログRGB出力コネクタ(CN17)をVGAディスプレイに接続してください。
この状態で、組み込みシステム開発評価キットのボード上のリセットスイッチ(SW1)を押すと、次のようなフラッシュ書き換えログメッセージが表示されます。
BLANCA System boot ... (MicroBlaze) On Board Flash Write System [USB or COM2]